視聴から体験へ、ソーシャルテレビが変えるTVの存在意義

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突然ですが、みなさんTVって見ますか?
恐らく僕みたいな一般人のブログをご覧になっているような
方々にとってはもはやTVとは、昔ほどの親しい存在ではないでしょう。
どちらかというとMacやスマホのほうがTVよりも身近な
製品になっていると思います。


僕も今住んでいる家にはTVはなく、主にインターネットから
情報を取得している部類に入るのですが、
シェアハウスなので他の住人の部屋にはTVはありますが)
自分がTVを必要としない理由を述べるのは簡単で
「つまんないから」なんですね。
情報源としてのTVは、圧倒的にWEBに劣っていると
断言できますし、娯楽としてみるにしてもYouTube、
Twitter、ニコ動などを見ていた方が知的好奇心は満たされ、
何よりTVでは味わえないリアルな楽しみがそこにはあります。


そんな僕ですが夏に放送されていた
イケイケのIT企業の人間関係を描くドラマ
リッチマンプアウーマンには完全にハマりました。
放送後のネット視聴が主でしたがドラマを全話みるとか中学生ぶりですw


どれだけ面白かったかだけでも一記事書けるレベルですが
今回の趣旨とは関係ないので置いとくとして、
この番組に興味を持ったのはTwitterやFacebookでの
番組に関する投稿を見たのがキッカケの一つでした。


その後仕事の合間を見計らってネット視聴していたのですが
感動の最終回に限ってはどうしてもリアルタイムで見たくなり
TVチューナーを引っ張り出し家のリビングで視聴しました。
わざわざ都合をつけて家に帰り、住人を巻き込んで放送を
見たわけですが今考えると無意識的にTwitterで
「リッチマン」や「リチプア」などと検索かけ、
他の視聴者の感想を同時に楽しみながら見ていたのを思い出します。
余談ですが感想をつぶやいたら、それがFavの最高記録を出しました。


話は変わり先日、日本テレビ系列では
エヴァンゲリオン劇場版が2週連続に渡って放送され、
その際JoinTVというサービスがその放送に連動して実施されました。
結論からいうとこの取り組みを通して、TVが今後、
僕達へ提供していくであろう、これまでとは
違った全く新しい価値を感じることができたと感じます。


エヴァンゲリオンで実施されたJoinTVの企画というのは
番組の要所要所の適切なタイミングでスマホにタップする
ゲームのようなものですが、これの特徴は全国の視聴者や
Twitter、Facebookで繋がっている友人達と
放送されている番組を一緒に楽しめる点にあります。


eva_jointTV1



eva_jointv

エヴァンゲリオンという共通の興味関心によって
リアルタイムで人々がコミュニケーションできる体験

JointTVは提供してくれているわけですが、
これはこれまでのTVが私達に提供していた
ニュース、お笑い、音楽、バラエティ、ストーリーなどの
情報コンテンツとは一線を画すものであることがご理解頂けると思います。


今後、TVは一方向の情報配信媒体からインターネット的、
つまり”能動的なアクション”を私達に求める媒体に
変わりつつあるのが、ここから見て取れるのではないでしょうか?


そしてそれはインターネットのそれとは
規模が違うインパクトの話になってくると感じます。
その理由はTVがリーチできる人の数とその同期性(リアルタイム性)
あるでしょう、”バルス”の例を見ても分かる通り
TVとソーシャルの組み合わせは圧倒的な数の人々へ
同期性のあるアクションを促し、そしてそれは何かしらの
うねりを社会に対して与えることを可能にします。


こういったソーシャル視聴は元来は2ちゃんねるによる
掲示板上で行われており、顔の見えない誰かとネットユーザーたちは
TVを見ながらコミュニケーションするのを楽しんでいました。
その後リアルタイム性の高いTwitterが登場し
自然発生的にハッシュタグなどが生まれ番組の感想などを
思い思いに発信し番組への感想を述べていたのですが
ここ最近は番組側からソーシャル視聴を促し、そして
コミュニケーションを促進させる仕掛けを打つ事例を多くみかけます。



NHKTAIRA

例えば現在放送されている大河ドラマ「平清盛」には
番組の公式Twitterアカウントがあります。
オンラインで繰り広げられてた番組への意見に対応するために
作成されたアカウントですが、今ではお相撲さんが出てくる場面で
”みんなで「ドスコイ」とつぶやこう”と呼びかけるなど
積極的にTwitter上にいる視聴者を動かしていたりします。


またNHKのBSプレミアムで放送されている
トーク番組”写ねーる”では生放送に合わせて
Facebookを活用し視聴者にソーシャルを通じた参加を呼びかけ
”共に番組を作っている”という体験を与えてくれます。



shaneru_facebook



ここに紹介した事例は”モバイル端末”と”TV”という
セカンドスクリーン
的な考えの動きで、視聴者はテレビをネットに
繋がなくても既存のソーシャルメディアを通して友人や視聴者同士で
コミュニケーションすることが可能になります。
※一方シングルスクリーンというのはTV上の
画面を通してのアクションやコミュニケーションを指します。


このように今爆速で普及しているスマホやタブレットを
通してTVが僕達に与える価値は大きく変わろうとしています。
前に書いたこの記事では「視聴率」に変わるスポンサーへ
提供できる「価値指標」が生まれると言いましたが
このソーシャルTVひいてはスマートTVの可能性を考えるにつけて、
TV局のビジネス面以上に大きなインパクトを秘めていると
感じずにはいられません。


今後確実にくるであろうスマートテレビの衝撃を
このブログを通して読み解いていこうと思います。





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