目的はひとつ。わかりやすさは絶対的な価値をもつと思う。

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2013年もはじまりました。
去年の今頃、「2011年最大のインパクトと2013年の僕へ届けたい考え方」という
エントリーで抱負を書いたのがついこの前に思えるほど
2012年はあっという間にだったなぁと感じています。



その内容の濃い1年を振り返ると、
起業をこころざし、新卒で入社した会社を辞めてWEBサービスの起ち上げに
奔走するも、仲間集めなど上手くいかず試行錯誤していた日々を思い出されます。
一言でいうと自分の甘さを思い知らされた一年でした。
その詳しい状況はCAREERHACKでのインタビューにて語っています。
『会社を辞めて見えてきた“足りないスキル”』-25歳、起業を志す若者のリアル。
このインタビューではこれまでの経験から見えてきた3つの
ポイントを意識して話したつもりでした。
①同志を見つけるには”まず”強烈なリターンを示すことが必要 
②成長にはかけ離れた分野のスキルが必要 
③(再現性の低い)体験こそ価値を持つ 



どれも今年の糧にしていきたい部分ですが
特に①の発想が去年の僕にはなかったですね。


その後、色々な縁あってスタートアップ2社
ストリートアカデミー ポケットコンシェルジュ)と
NHK初のFacebook連動番組「写ねーる」のお手伝いを
させて頂いているのですが、2013年最初のエントリーは
これらの仕事と素晴らしいメンターから教わり、
そして地元沖縄での出来事によって点と点が線になった
当たり前のことをシェアしたいと思います。



「わかりやすく」



”わかりやすく”です。ここ最近、わかりにくいものは
もはや罪だとさえ感じるようになりました。
モノ、情報、サービス、または打ち合わせや議論など、
多くの物事にはすべからくそれを使う(行う)目的があります。
しかし今、サービスを開発する側、情報を伝える側に立って
多くの物事を見るにつけ非常に”わかりにくい”
感じることがとても多くなってきました。


わかりにくいを言い換えると
何をさせたいのかがわからない」ということです。


いくつもあげられますが例えば、TVのリモコン、
親が最近使えなくて捨てたと行っていたWIndowsのPC、
どこで手荷物を受け取ればいいかわからず大幅な時間ロスを
くらったJetstarの手荷物受取場所、レガシーな日本人が作る
WEBサイトなどなど、使う人の立場にたって考えて作っているのか?
と考えさせられるものが多すぎます。


実家で久々に触ったリモコン

他にもこんな事例もあります。
課長島耕作の作者弘兼氏のインタビュー記事にあったのですが、
何かのシンクロナイズドスイミングの大会で日本は
すごい難しい細かい技を行ない5位につけたけど、
観客は誰もそれに気づいていない。
逆にスペインやアメリカの選手は難しい技を行うよりも
観客が感動を覚える魅せ方にこだわり、周囲の歓声を
あびることで上位につけた。

今の日本の家電メーカーを表しているような例えですよね。



”すごいもの”を作れば儲かるという時代は終わり、
モノや情報に溢れた今、”つかいやすいもの”こそが
求められるというのは当たり前の話だと思うのですが
それ以前に作る側が目的を見失っているとすら感じられる
ものが周りに溢れすぎていると感じます。
ブログなどの文章もそうですね、改行や句読点などが
一切なく読んで欲しいと感じられないものも多く見られます。
あと、日本のメディアによくあるPV稼ぎの記事分割手法、
あれも最悪です。



ただの愚痴っぽくなってきたのでまとめに入りますと、
こういった”わかりにくさ”を引き起こす最もな原因は作り手が
”その目的をわかっていない”ことにあるのではないでしょうか。
「作るものの目的をわかっていないでモノを作る人がいるか!」という
反論もあがるかもですが、実際そうなんです。
その目的よりも手段の部分にこだわりすぎて、細かい部分ばかりに
目が行きすぎて結局何をするためにこれを作っていたんだっけ?という
結末に多くの物事が陥っているように思えるのです。
※先に挙げた例をもう一度思い出してください。



リーンスタートアップなどのマネジメント手法がこの
悲惨な結末に陥らないための一つの方法とも感じます、
実際、米国のサービスや最近のスタートアップのサービスは
使いやすいですよね。特にあげるとすれば
Pinterest、LINE、Instagramなんかは本当に
使う人の立場にたって考えられていると思います。
※もちろんいくらでもイケてるサービスは挙げられますが。



WEBサイト、WEBサービス、アプリなど何でもいいのですが
使う人にやって欲しいことは一つなはずです。
大切なユーザーを混乱させずにサービスを通じて
HAPPYになってもらうことこそが本質ではないでしょうか。
いくらすごいことをやっても伝わらなければ何も意味がありません。
そんな当たり前のことを、今年後半のお仕事と
地元の出来事で実感させられました。



これを踏まえて2013年は
今取り組んでいる仕事の成果と
個人的な情報発信に強く意識して取り組んで
行きたいと思います。



みなさんももっとシンプルにこの一年を
過ごしてみるのはいかがでしょうか?
難しいことを考えずシンプルに直感に従ったほうが
上手くいく場合が多いと思います。
人間って僕たちが思っている以上に、すごいです。


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