人間らしく生きるために必要な価値ある”体験”に関する課題

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僕は音楽が好きです。
遡ると小学校の頃、友達とバンドをやろうという事になり
ギターやベースを手に取り、初心者にも関わらず無謀にも
Dir en greyなどのビジュアル系バンドのコピーに
必至に取り組んでいました。


中学にあがり、その難易度の高さに直面し、友人達との
相談の末、華麗なピボットを果たしてMONGOL800
Hi-STANDARD、BRAHMAN、GOING STEADYなどの
いわゆるメロコアパンクの世界へと突き進んでいきました。
同時にドラムへ転向し、全盛期には先輩方に誘われ
3つものバンドを掛け持ちするなど、高校生ながらに
ドラマーとして充実した日々を送っていました。


※当時は自分のドラムに相当の自信を持っていたので
ライブなどではそれほど緊張することなく
こなしていた過去が思い起こされます。
やはり圧倒的な練習量から来る自信こそ
本番での一番の成功要因なんだなーと
改めて振り返ってみたり。


地元から上京する直前は
ハードコアバンドでオリジナル音源を
いくつかつくるなど、バンドを通して
価値のある多くの体験ができました。
また、中学の文化祭では三線を大勢の前で
1人で演奏出来たことに対しても同様です。


その後駒沢大学に進学したのですが
そこではヒップホップ好きな先輩方と
仲良くなり、バンドの世界にはないコンテキストに
対して強い興味を得たのを覚えています。
この時期、(今も変わらずですが)没入して
聴き込んでいたのがTHA BLUE HERBだったりします。
同時にtoeというバンドをキッカケにポスト・ロックや
エレクトロニカの世界へ入っていき
その流れでここ数年は主にダンスミュージック、
特にテクノに対して強く惹きつけれられています。


改めて振り返ると様々な音楽ジャンルに
お世話になってるなぁと感じると共に、そこから
具体的に思い出されるのは家のステレオやiPodで聴く
音ではなくライブやフェスという現場での体験です。
実際のイベントに足を運んだ時の音楽は
1人で聴く時とは全く違う力を持っていると感じます。


音楽という共通の文脈を軸として
同じ場に集う人間との触れ合いからくる
体験”が”音楽”という言葉から
想起される僕のファーストイメージです。





初めて会うけども、既にお互いの事は
知り尽くしているかのような新しい友人との出会い、
そして友人たちとの乾杯、笑顔、安心感、非日常
そういった現場で味わえる要素が音楽を
より良い物にするし、その逆もしかりだと思う
のです。


しかるところ、僕が信じているのはリアルな
場こそが音楽の力を最大化するということです。
事実、人間が誕生した頃から音楽というのは
みんなで共有するものでした。
音楽が個人のモノになったのはそれこそ
蓄音機が発明された頃からであって
その歴史からみるとほんの近年からに過ぎません。


さらに現代はiPodなどの普及で、音楽はより
パーソナルなものとして捉えられがちですが
その一方、ライブやフェスの動員数は
毎年増加しており、ここ最近はソーシャルメディア上で
音楽を共有し、友人たちとオンラインで楽しむ流れが
浸透してきています。




このように共感を得たものはブログでも
画像でも絵でもアプリでも動画でもオンライン上で
あれば一瞬にして多くの人々へ友人からの
紹介として拡がっていきます。


そう、”Contents is King”という言葉もあるように
共感を得られるコンテンツは誰でも正統に
評価される時代なのです。
その流れを受けてオンライン上には
様々な分野で多くのアーティストが生まれました。
もっともっと個人の時代が加速されていくのを
楽しみにしている一方、もっと評価されるべき
人達の価値をいかにして1人でも多くの人に
届けられるか
というのが今の僕の挑戦だと認識しています。


僕が考えるその人々こそ現場での”体験”を創りだす人達です。
またその体験が生まれる空間全体の価値も同様で
これはもっと表面にでるべきであり、
それが人間のワクワクを求める想いを促進させ
人を人らしくする重要な要素
だと強く感じてます。


実際先日参加した
今後の音楽業界の在り方について語り合おう」という
イベントでは以下の言葉がとても印象的でした。
音楽学校ではその表現方法は十分に学ぶけど
それで食べていく方法は学べない

インターネットが出現し、事務所なしでも
音楽活動が可能になってきていると言われている一方
実際には有効活用できないアーティストがほとんどなのです。


よってリアルな体験を創りだす人々は結局
自分達のコンテンツでお金を稼ぐことが出来ずに、
大企業頼りの古き良き「メジャー・デビュー(笑)」を目指すか、
早々にそのアクションを諦めてしまうかのどちらかです。


その問題に僕が提起したいのは
音源などの”コンテンツ”でビジネスをする方法ではなく
”体験”を中心にビジネスをしていく方向へのシフトです。
それは実際にフェスの近年の盛り上がりに見て取れますし
また音源販売よりもライブやグッズ販売で利益を上げるバンド
グレイトフル・デッド」の再熱などで
”現場で稼ぐ”考え方が業界のスタンダードになりつつあります。
が、殆ど変わってないのが現実で、変化したといっても
ソーシャル上で繋がっている友人を招待する
Facebookイベントの使用やTwitterを使い周囲へ
呼びかける程度です。





彼らは現場で”体験”を創りだすアーティストであり
マーケターではありません。
そこで僕は価値ある空間を生み出してくれる彼らが
人を集めやすい仕組み作りをしたいと考えていて、
具体的な手段としては現場での”体験”をオンラインで
共有化できるプラットフォームの実現を目指しています。


それは今、[ReportShair]という名前で開発を進めていて
ターゲットの方々を相手にリーン方式で実験と検証を
ガンガン繰り返していきたいのですが現状、完全なる人手不足です。
もしこの記事やReportShairを見て少しでもご興味持って
頂けるサーバーサイドのエンジニアの方がいましたら
ぜひ僕までご連絡ください。
8/9に向けてプライベートアルファVer.の完成を急いでいます。
もちろんプログラマーに限らず想いに
共感してくれる方でしたら誰でもWelcomeです。


「イベント後の体験共有をその参加者達はもちろん
オンラインという空間で、より多くの人々を巻き込みながら行うということ。」
それはソーシャルメディアやスマートフォンが
普及している今だからこそシンプルにできることであり
体験そのものに全く別の軸から価値を与えるという意味でも
誰かが取り組まなければいけない重要な
ことではないでしょうか?


クラブを始めとする多くの場所で
友人のDJ達の真剣な努力や彼らの音楽から
多くのパワーを貰っている僕の取り組むべき課題だと考えています。
そしてそれは僕の目指す
全ての人が自分のやるべき事を知る世界”に
近づくための必要な手段であると信じてます。


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