体験をこれからの価値の中心に見据えなければいけない

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いきなりですが、モノや情報に充足し高度に
成熟した世の中に住む私達が価値を感じる場所、
(お金を払ってもいいと感じる場所)は
今後”体験”しかないと感じます。


農業社会、工業社会、情報社会と時代が
進むにつれて産業の中心が変わって来ました。
別に見方をすると農、水、林などの第一次産業、
車や建物などの製品に代表される第二次産業、
そして飲食、金融、情報などの第三次産業という
形でも言い表されると思いますが、
今後来るべき第四次産業とも言える傾向は
それらを踏まえた”体験”にあるんじゃないかと強く思います。


何を提供するか ではなくて
どんな体験を提供するか
モノやサービスを通して価値を与える視点を
そこに見据えないと今後、ブランドはどんなに
イイモノを作っても人々に選んでもらえなく
なってくるんだろーなと思います。


なぜならもう一回言いますが人々は
もうモノや情報に対して価値を感じなくなっているから


例えばいい例がこの記事ですね。
[アップルは体験を売り、サムスンはモノを売る
Samsungと違ってAppleが提供しているのは
iPhoneを軸とした”お祭り”なのです。
その製品がいいかどうかよりも世界中の人たちが
一つになり、熱狂するムーブメントに参加できるという
体験価値こそ人々が他ではなくAppleを選ぶ理由かと。


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また靴のオンライン通販事業を行なっている
Zapposもおそらく靴のみを売っていたら
今のような成功はなかったでしょう。
みなさまご存知の通り彼らは
幸せを届ける」会社であることで有名です。
靴を提供するのではなく
Wowを提供する会社なんですよね。


また面白いのがディズニーランドへ行っても
アトラクションに乗らない人々が結構な割合で
いると言います。6,000円以上も払い、
その体験を人々は浦安まで買いにくるのです。


自分の家を旅行者のために貸し出すことができる
サービスであるairbnbは今、ノリに乗っている
スタートアップとも言えるでしょう。
会社の価値は1500億円に達しようとしており、
今年のマッチ件数は2900万件になるといいます。
そしてこのairbnbも決して「宿泊先とお金」のみを
サービス利用者に本質的な意味では提供していません。
このサイトが与える価値とは、「出会いによる体験」に尽きるでしょう。
自宅にいながら非日常体験ができ、かつ旅行者は
人を通して現場のリアルな生活体験ができるという
価値をairbnbは提供していると考えます。
実際僕も利用したことありますがairbnbを
通して得た体験は何ものにも変えがたいものでした。


そして、CDの売り上げと反比例して
ライブやフェスの動員数は毎年、増え続けています。
同じ場所、同じ時間、同じ音、そして同じ想いを
もった人々と過ごす体験に人々は価値を感じているのは
紛れも無い事実であると僕は考えています。


サービスであれば機能やボタンのデザインといった小さいバッチの話しではなく
この製品を通して、どういった体験が出来るのか
飲食店であれば「何を食べてもらうか」よりも
「どう食べてもらうか」を考える必要があると思いますし、
これから何かサービス(ビジネス)を考える際はそこをブラさずに
フォーカスしていくことが大事ですね。


僕は”オフラインでの仲間との体験”に勝る価値は
オンライン上では絶対に出せないと思います。
気を許せる仲間と時間、場所、モノを共有する
時間こそがHappyの源だと考えるからです。
結局世の中のサービスはその幸せを実現させる
ための手段であるとも言えるでしょう。

CORONAの素敵な広告があったので最後にご紹介。
僕はこういった体験価値こそが”本物の幸せ”だと思います。

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