突然ですが、ご質問です。
あなたのこの世に生きている意味はなんですか?
と問いかけられたらみなさまはなんと答えますか?
恐らくすぐに答えられる人は稀でしょう。
しっかりと自分と向き合い、自分を知っている人でないと
この答えに即答はできないと思います。
そして、その質問に答えられる人も
それを証明しようと切磋琢磨している最中なのではないでしょうか?
僕は人の「存在意義」の確固たる証明こそ、人の生きる目標であり理由であると考えます。
そう認識のもとだと、人生においての目標を達成してしまって、
自らの存在意義を確立してしまった人なんてこの世に存在するのかさえ疑問です。
おそらく達成出来る人は、どんどん証明するための目標を
アップデートしていくはずですし、証明してしまったら
生きる欲求を失っているということになると思いますので。
また、話は変わりましてマズローの5段階欲求というのがあり、
以下のように階層分けできます。
1.生理的欲求(physiological need)
2.安全の欲求(safety need)
3.所属と愛の欲求(social need/love and belonging)
4.承認の欲求(esteem)
5.自己実現の欲求(self actualization)
これらの欲求が満たされないとき、
人は不安や緊張を感じるそうで、さらにいうと
これらには優先度があり、下の画像のように
低次の欲求が満たされると次段階のより高次の
欲求へ移行するとのことです。
日本という先進国に生きている我々は
食欲、睡眠欲、性欲が満たされている状態であり、
なおかつ家があり、税金を収めて政府に
あらゆる場面で保護をもらっています。
そして学校や会社があり、友人とソーシャルメディアで
繋がり、家族を始めとして愛する人と共にちゃんとした
生活ができる環境下にあります。
そういった日常の中で僕たちはインターネットを
使うわけですが、みなさまどういったサービスをお使いでしょうか?
この記事を読まれている方々は恐らく
スマートフォンを使い、Facebook、Twitterなどのソーシャルメディアで
活発にコミュニケーションをとられている方々かと思います。
そしてブログで考えを発信したり、Instagramで写真を共有したり、
音楽を共有したり、さらにはソーシャルゲームで友人と
競いあったりもしているのではないでしょうか?
そのように時代は”共有の時代”へと進み、
ソーシャルをベースとしたサービスが物凄い勢いでユーザー数を増やし成長しています。
なぜこれらのサービスは成長を遂げているのか、
考えたことはありますでしょうか?
僕が今回の記事を通して述べたいことは
物凄い勢いで成長するこれらのWEBサービスの根本的な理由についてです。
初めに結論を述べると、
ヒットするWEBサービスというのは
理想の自分と現実の自分のギャップを縮めてくれて
なおかつ、それを人々に対して可視化できるものです。
といっても完全に僕の中の仮説でしかありませんが、
つまりマズローの5段階の欲求の
「承認の欲求」、「自己実現の欲求」を満たすサービスというのが
人々が毎日使いたくなるサービスなのではないでしょうか?
例えば「現実の自分」と「理想の自分」を認識している人はどのくらいいるでしょうか。
思い描く理想の自分までの距離はどのくらいでしょうか。
もちろん理想の自分まではそれなりの努力と時間が必要であり
そしてそれも他社との関係性の中でしか、
理想の自分というのは認識できません。
自分の有用性を認識してもらい、客観的に評価されてはじめて
自己実現が完成し、意味を成すということです。
それを完成させるのはこれは並大抵の事ではありませんし、
成長につれて、自己実現のハードルもどんどんあがっていくものです。
逆をいうと自分の自己実現のためのゴール設定によって
どこまでも成長できるのが人間だったりします。
そして、繰り返しいうとこれらのプロセスを簡略化&バーチャル化させ、
自己実現を再現しているサービスというのが多くの人々が
時間を割いてまで使うものだということです。
例えば上記の画像はFacebookのタイムラインです。
これは自分で好きなカバー写真を設定でき
表示するコンテンツも削除したり、大きくしたりと
思うがままに編集できます。
またみなさまはこの記事をシェアするとどう思われるかな?
このポストはLike!されるかなと考えてみたことはありませんか?
少なくとも僕はあります。正直なところ僕はシェアする
コンテンツを選定しながらFacebookを使っています。
そしてTwitter。
始めたばかりのころメンションをもらった時の
感動を僕は忘れません。
Twitterはただの”つぶやき”ですが実は多くの人々が
自分への反応を心のどこかで待ち望んでいると思います。
RTされたり、自分に言及されることこそ、多くの人々が
Twitterを使うモチベーションの一つでしょう。
こちらはアメーバピグですが、
他にもGREE、Mobage、プーペガールなどのサービスでも
アバターが採用されています。
周知の通りアバターサービスは自分の分身を
作るサービスなのですが、多くの人々は
どのような気持ちでアバターを作成しているのでしょうか?
僕は多くの人が”自分はこう見られたい”と考えながら
作っているのではないかと思います。
そして今ノリにのっているWEBサービスがこれです。
なんとこれはは2011年の6月から半年で2,000%の成長を遂げ、
さらに昨年11月に関しては全てのSNSサイトの中でYelpに次ぐ
ビジター数10位につけており、あのエンジェル投資家Ron Conway氏に
「2006年のFacebookと似ている」とまでいわせているのが、
このPinterestというサービスです。
もまさしくこの文脈にあてはまるサービスといえるでしょう。
簡単にいうとオンライン上のボードに面白いと思った
オンライン上にあるコンテンツ(画像等)を貼りつけていくサービスです。
ユーザーは人々がピンしているプロダクトやファッション、ライフスタイル、
エンターテイメントを見ながらこのサイト上で
時間を割いているとのことですが、このサービスの
本質はピンする側のモチベーションにあると考えます。
自分の興味関心をセンスよく配置できるだけでなく、
WEB上のあらゆる場所から関心のあるコンテンツを
自分を表現する手段として引用できるということです。
例えばファッションに興味があるけど、なかなか周囲からはそういった
認識で見てもらえない人でしたら、ファッションに関するコンテンツを
ピンして自分の意外な一面を知ってもらったり、
グルメと思われたい、音楽通と思われたい、デザインに詳しいと
思われたいのであればそれに関するコンテンツをピンしていきながら
ソーシャル上の友人はもちろん、世界中のユーザーに
アピールすることができます。
これらのサービスを通して僕が言いたいのは
理想の自分に近づけるための要素と可視化が
ユーザーのモチベーションをあげるには必須ではないか?ということです。
もちろん、DropboxやEvernoteなどの日々の
業務や作業の課題を解決する便利なサービスとして素晴らしいものがありますが、
PCを開いて”まず初め”に”中毒的に”立ち上げるものではないでしょう。
これらは作業する上で”必要な時に”使うサービスです。
コミュニケーションのサービスではありません。
毎日狂ったようにログインしてもらうためのサービスというのは
他社から認めてもらうという要素が入っているものだと思います。
オンライン上で理想の自分のイメージを創り上げることができ、
そしてそれを他社に容認してもらう、というような
マズローの5段階欲求の4と5を満たすサービスこそが
爆発的に拡大するサービスなのではないでしょうか。
それでいうとブログもそうで、例えばオフラインでの
コミュニケーションはリアルタイムなものなので、
僕は伝えたいことの1/10も伝えきれない場合が多々あります。
しかし、こういったブログという形であれば
じっくり言葉や構成を推敲することができるので、
少なくとも対面で伝えるよりも考えは伝えやすいと考えています。
しかし人は雰囲気で人を判断する傾向のほうが強いと思ってますので、
重要な物事はやっぱり対面して伝える必要があります。
人柄やフィーリングはリアルな関係からでないと判断できませんからね。
つらつらと書いて長くなってしまいましたが
グルメ、旅行、ファッション、コスメ、映画、音楽、ゲームなどの
流行っているどのサービスをみても”他社に認められる”という
要素が取り入れられていると感じます。
あらゆるサービスにソーシャルの要素が付与されることでその威力は
さらに強力なものになっていくことでしょう。
以上、ここ最近、色々なサービスアイデアを考えていて
現段階で行き着いたポイントを述べさせて頂きました。
みなさまの考える”流行するサービスの法則”などは
ありますでしょうか?
ぜひディスカッションしましょう!
宜しくお願いします。